疲労回復・酷暑疲れ解消・冷えた胃腸の温めに役立つ「夏ネギ」漢方に詳しい薬剤師が教える"超カンタンで効果がUPする摂り方"のポイント

✎ 1〜 ✎ 33 ✎ 34 ✎ 35 ✎ 36
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

■ネギとNGの食べ合わせ

一方で食べ合わせがよくない食材もあります。その1つがワカメです。

ワカメに含まれるカルシウムの吸収を、ネギが阻害してしまうといわれています。危険性はありませんが、せっかくのカルシウムを十分に吸収できなくなるのは残念です。

ワカメとネギのみそ汁なども美味しいのですが、なるべくなら避けたほうがよいでしょう。

効果を上げる調理のポイント

調理のポイントの1つは、「食べる直前に切る」です。ネギに含まれている硫化アリルは揮発性があるので、時間とともにどんどん減ってしまいます。食べる直前に小口切りにして薬味にすれば、栄養をムダなく摂取できます。

もう1つは 「水にはさらさない」です。硫化アリルやビタミンCは水溶性なので、水にさらすと栄養が溶け出してしまいます。辛みが気になる場合は水にさらしてもいいですが、時間は短めにしましょう。

「緑色の部分は捨てずに油で調理する」といいでしょう。ネギの緑色の部分には強い抗酸化作用を持つβカロテンが豊富に含まれています。β-カロテンは脂溶性なので、油と一緒に摂取すると効果的です。

■ネギの保存のポイント

保存するときは根元を切り落とし、冷蔵庫の野菜室に立てて入れられる長さに2~3等分し、ラップでぴったり包んだら、立てた状態にして野菜室で保存します。保存状態にもよりますが、1週間くらい持ちます。

冷凍も可能です。その場合は料理にすぐ使える大きさに切ってから、ラップで包んで冷凍します。薬味用に小口切りにする場合は、ラップに小分けにした際に平らにして保存すれば、固まりにくく、パラパラのネギになります。冷凍保存は1カ月が目安です。

根元は雑菌が繁殖しやすいので切り落としますが、捨てずにプランターに植えておくと、再び伸びてきて小さなネギが育ちます。育つのは遅いですが、何度も収穫できるので少しだけ必要なときなど重宝します。

では、ここからは筆者がおすすめする簡単レシピをご紹介します。

■ネギみそ汁

塩分とミネラルが摂れるみそ汁は、夏の脱水やミネラル不足を補ってくれるので、欠かさず飲んでほしいものの1つです。

先にも述べましたが、子どもの頃にかぜをひくと、いつも母が作ってくれていました。ネギのみそ汁が飲みたくてかぜをひくのが楽しみだったほどです。今でも大好きです。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事