
たとえば雑談をしているときなどに、親しい友人のことを「おまえサイコパスだろ」などとからかったりすることもあるのではないだろうか。
20人に1人はサイコパス
もちろん冗談にすぎないわけだが、実のところ“本当の“サイコパスがどのような存在であるのかを明確に理解している人は限られているのかもしれない。
いいかえれば、サイコパスは決して身近な存在ではない――と思っている人は少なくないということだ。
だが、『サイコパスから見た世界』(デイヴィッド・ギレスピー著、栗木さつき訳、東洋経済新報社)の著者によれば、どのような職場にも、少なくとも20人に1人の割合でサイコパスはいるらしい。
ちなみに著者のいうサイコパスとは、他人にいっさい共感を持たず、自分が利益を得られるのであれば他人が生きようが死のうが知ったことではない人たちを指す。
とはいえ、やはり他人をサイコパス扱いするのは気が引けるものでもある。それは正常な(共感力を備えた)人の感覚だ。しかし、他人をサイコパス扱いしたくないと思うその気持ちこそが、サイコパスにつけこまれる弱点となるのだという。
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