「教育移住」でエグゼクティブに人気のシンガポール。日本の詰め込み型教育とは何が違うのか

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窪田氏と田村氏
学力の「勝ち組」に入ることが全てではない教育のあり方を語った(田村氏<右>の写真は本人提供、窪田氏の写真は撮影:梅谷 秀司)
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元参議院議員であり、ベストセラーになった書籍『頭に来てもアホとは戦うな!』の著者でもある田村耕太郎氏。現在は家族とシンガポールに移住し、シンガポール国立大学の教授として日本のビジネスリーダーに向けて東南アジアの地政学を教えている。
一方、日本をはじめとしたアジアで増加している近視問題に早くから注目し、「予防すべき危険な疾患である」と発信しているのが、眼科医の窪田良氏だ。近視の抑制効果が期待できる「クボタグラス」を開発し、対策を呼びかけている。
この企画では、日本でも関心の高いシンガポールの教育や健康事情について、全5回にわたって対談する。第1回は、シンガポールのインターナショナルスクールでどんな教育が行われているのか、最新情報をお届けする。

シンガポール移住の目的は子どもの教育

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窪田:田村さんは11年前にシンガポールに移住されていますが、そのきっかけは娘さんの教育にもあったそうですね。同じように、日本のエグゼクティブの中には、子どもの教育のために海外移住を考える人たちも少なくないと思います。なぜシンガポールだったのですか?

田村:私の場合は娘が2歳の時に移住の決断をしたのですが、シンガポールは国策の一環として、優秀な外国人材を引きつけるための子弟教育が重視されているんです。東京都23区よりもやや小さいくらいの国ですが、50以上のインターナショナルスクールがあり、今ではそれでも足りないくらいになっています。

シンガポールは英語と中国語が主要な言語なので、それを同時に学べるのも魅力です。両方とも国際社会で活躍するためには身に付けておきたい言語。東南アジアにいると、中国の力がさらに強まっているのを感じますし、今後世界のどこにいても中国語の重要性はさらに増していくはず。

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