話し言葉の場合、1つの目安は「息継ぎ」です。1文をひと息で話せるくらいとするなら、45~50字以内がいいでしょう。私自身もニュースやナレーションを読む際に、途中で息継ぎが必要となる文章は読みにくく、長いと感じます。
これは、聞き手にとっても同様です。1文45~50字以内は、相手にも負担をかけず、聞きとりやすい文字数なのです。
「読点」を「句点」に変えるだけ
一文を短くするには読点(、)でつないでいるところを、句点(。)で切ります。天気予報の原稿で比べてみましょう。
Before:今日の関東地方は、晴れ時々曇りの天気で、最高気温は平年より2度高い20度と日中は過ごしやすい陽気となりますが、最低気温は12度となり、朝晩は少し肌寒く感じますので、外出の際は上着をお持ちいただくとよいでしょう。(104字)
この文章は、文末に1カ所しか句点(。)がなく、それ以外はすべて読点(、)でつながっています。ここに句点を2カ所入れてみると、次のようになります。
After:今日の関東地方は、晴れ時々曇りの天気となるでしょう。(25字)
最高気温は平年より2度高い20度と、日中は過ごしやすい陽気となります。(33字)
最低気温は12度で、朝晩は少し肌寒く感じられますので、外出の際は上着をお持ちになるとよいでしょう。(48字)
BeforeとAfterを読み比べると、Afterのほうが断然声に出して読みやすく、リズムもよくなっていることが明らかです。説明の際は、息継ぎしやすい一文45~50字以内を目安に話すといいですね。

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