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キャリア・教育 #きちんと伝わる説明の「型」と「コツ」

「相手をイライラさせない」上手な伝え方のヒント。お手本は小学生が実践している「テーマ宣言」にあった?

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  • 阿部 恵 スピーチコンサルタント、元TBS系列中部日本放送アナウンサー、元国会議員政策担当秘書
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例えば会議で、このような新製品説明がありました。

「今回の新製品についてですが、まず市場調査の結果、若年層のニーズが高いことがわかりました。また、製造コストを20 %削減できる新技術も開発しました。競合他社の動向も気になるところですが、環境への配慮も重要との観点から、商品のパッケージをエコ素材に変更予定です。来月からは新製品発売キャンペーンも開催します」

さて、この説明のテーマは何でしょうか?

「若年層のニーズ」「新技術開発」「環境配慮」「発売キャンペーン」と、いくつものテーマが羅列されています。テーマが多いと「何を言いたいのか」相手に伝わりません。

ここでは、テーマを「若年層のニーズ」に絞ることにしましょう。

「今回の新製品ですが、ひと言で言うと『若者向けの環境配慮型商品』です。市場調査の結果、環境意識の強い若年層のニーズが高いことがわかりましたので、地球環境への配慮を重視しました。具体的には、パッケージを従来のプラスチックから、植物系のバイオマス素材へと変更。製造過程でCO₂の排出量も削減しました。この製品で、若年層からの支持獲得と環境配慮の両立を目指します」

テーマを1つに絞り、そこからズレるものをカットしただけですが、伝えたいメッセージがわかりやすくなりました。

「テーマ宣言」をしてみる

テーマを決めたら、次におすすめしたいのが「冒頭でテーマを宣言する」ことです。以前、小学校の授業参観で「この説明方法は素晴らしい!」と感心したことがありました。

小学校の低学年のクラスだったでしょうか。どのお子さんも「今日は◯◯について発表します!」という宣言からスタートしていたのです。そして、ひとしきり説明が終わると、「◯◯の発表を終わります!」と元気に宣言して、終了です。

① テーマを宣言して始める  「今日は◯◯について発表します」
② 説明
③ テーマを宣言して終わる  「◯◯の発表を終わります」
冒頭の「決めゼリフ」でテーマを宣言してから説明を始めよう(イラスト=村林タカノブ)

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