このように結論の後に、「実は」「というのも」「なぜなら」と、続けて補足説明を加えれば、相手にストレスを与えず、状況を把握してもらうことができます。補足と言い訳は違います。
結論によっては、理由や補足がないと、相手を不安にさせることもあります。あくまでも結論を先に述べ、必要に応じて補足説明や理由を続けることで、相手の知りたいことに過不足のない情報を与えるようにしましょう。

伝わる説明は「1文50字以内」!
Aさんの説明はすっと頭に入るのに、Bさんの説明はなかなか頭に入らない。
説明を理解しやすいかどうかは「1文の長さ」にも関係しています。すっと頭に入ってこない説明は、概して1文が長い傾向があります。説明下手は「1文60字以上」、ひどいときは「1文100字以上」で話します。
1文が長くなる人は「~で」「~が」「~けれども」と、1文を「読点」(、)でつなぐ傾向があります。これは営業パーソンなど、話し慣れている人でもよくあります。
1文が長いと、主語と述語の位置が離れるため、聞き手は、文章のかたまりを認識しづらくなります。また、説明は文字ではなく「音」として聞くので、スッキリした話のほうが、相手も理解しやすくなります。
では、1文の適切な文字数は何文字なのでしょうか?
新聞社には、「1文40~60字で書く」というルールがあるそうです。試しに、私も新聞を広げて文字数を確認してみたら、確かに60字以内に収まっていました。
ところが、その新聞記事を実際に声に出して読んでみたら、私には息継ぎが苦しく感じられたのです。
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