ハーバード大学で学ぶベルギーのエリザベート王女、"留学生排除"のトランプ政権に「特別扱いはしてほしくない」。他の留学生と歩みを共に

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エリザベ―ト王女は、公用語と英語の計4カ国語に堪能な才女だ。首都ブリュッセルの学校でオランダ語の教育を受け、イギリス・ウエールズのアトランティック・カレッジに進学。

コロナの影響を乗り越えて高等教育修了と国際バカロレア資格を取得している。その後は、父が卒業した王立陸軍士官学校で軍事訓練を受け、同級生と共に厳しい訓練を受ける様子は、テレビで放映されている。

そこからさらにイギリスのオックスフォ―ド大学リンカーンカレッジに入学し、歴史と政治学を学んだ。

2024年オックスフォ―ド大学を優秀な成績で卒業すると、3年間の在籍を振り返って「イギリスに恋に落ちた」とイギリスへの親しみと感謝の気持ちを表現している。

その後はアメリカのハーバード大学公共政策大学院ケネディ・スク―ルに進み、現在、公共政策の修士課程の一年目を終えたばかりだ。

ハーバード大の留学生受け入れ資格停止

ハーバード大学はマサチューセッツ州にあり、大学の世界ランキングでは常にトップクラスに入る名門中の名門だ。

出身者のノーベル賞受賞者は160人で世界一、ジョン・F・ケネディやバラク・オバマなど歴代の大統領を輩出している。

だが、今年5月、トランプ大統領がハーバード大学の留学生の受け入れ資格の停止を通告した。在学中の留学生が他大学に転出しない場合はアメリカでの滞在資格を失うことになるという。

ハーバード大は学生全体の約30%に当たる約6800人の留学生が在籍するが、トランプ大統領は留学生の割合は「15%程度に下げるべき」とも主張する。

ハーバード大学への進学希望者が、外国人学生がいるためにできないケースがある。アメリカ人の入学希望者を優先すべきだと主張しているのだ。

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