「通うのが楽しみに」団塊世代を惹きつける"料理特化型"デイサービスの全貌。《まるでおしゃれなカフェ》料理リハビリという新しい選択

自分や親の老後を考えたとき、いずれは介護サービスに頼る日がやってくるだろう。デイサービスは、その選択肢の一つ。通所介護とも言われ、要介護認定を受けた人が日帰りで食事や入浴、機能訓練などの支援を受けられる介護施設のことだ。
だが、現状のデイ施設をイメージしたとき、積極的に通いたいかと言うと少し考えてしまう。多くの施設で行われている、塗り絵や折り紙、ボール遊び、輪投げなどのレクリエーションに正直、魅力を感じにくいのだ。
もっと前向きに、自ら「通いたい!」と思えるデイはないのか? そんな疑問から出合ったデイ施設の一つが、東京都内で展開する「なないろクッキングスタジオ」。“料理教室”というありそうでなかったテーマで、利用者に生きがいと楽しみをもたらす、同施設の新しいケアの形をリポートする。
デイサービスの常識を覆す"ポップで明るい空間"
東京・自由が丘の一角に、ひときわ目を引く建物がある。カラフルなロゴが施された赤いひさしに、ガラス張りの開放的なファザード。窓にはスプーンやフォークのポップなオブジェも飾られている。
初めて訪れた人は今どきのしゃれたカフェだと勘違いしてしまいそうだが、ここはれっきとした介護保険対応のデイサービス。「なないろクッキングスタジオ」(以下、なないろ)だ。

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