「通うのが楽しみに」団塊世代を惹きつける"料理特化型"デイサービスの全貌。《まるでおしゃれなカフェ》料理リハビリという新しい選択
この施設の最大の特徴は、“料理特化型”のデイサービスであること。料理療法を取り入れたオリジナルメソッド(料理リハビリ)を通じて、要介護者の認知機能の向上や生きがい創造を目指す取り組みを行っている。
朝9時15分。送迎車から降り立った利用者たちが続々とスタジオに集まった。
室内は、白を基調としたナチュラルで明るい雰囲気。中央に設えられた楕円形のオープンキッチンと、ビタミンカラーのペンダントライトが、より一層気分を高めてくれる。

お茶でほっと一息ついた後は、バイタルチェックや歩行トレーニングロボットによる歩行訓練を実施。10時になると、調理前の講座「なないろアカデミー」が始まり、一気に場が活気づいた。

「皆さん、こんにちは! 今日も暑いですね! 水分はしっかりとれていますか?」
講師役のスタッフが、元気よくあいさつすると、その日つくるメニューや旬の食材、栄養価について解説。時折、笑いやクイズを交えながらテンポよく講座が進んでいく。その後、ストレッチで準備運動を行うと、いよいよ本番の調理タイムが始まった。

調理工程を増やして脳をフル回転
この日挑むのは、「ホキのフライ」「空豆グラタン」「魚介のリゾット」など、ビストロ風のメニュー。毎回、同施設の専属シェフが考案する和洋中、エスニックなどのバラエティに富んだレシピをもとに、それぞれのパートに分かれて調理する。1時間で5品つくるのが目標だ。

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