また、「部下全員に向けて話すとき、さりげなく名前を出して褒める上司」という意見も、多くの営業部女子課メンバーの共感を呼びました。頑張っているとき、上司に「そんなの当たり前」という反応をされたら寂しいもの。部下の姿をちゃんと見ていて、それを皆の前で口に出して褒めれば、喜ばない人なんていません。
そしてもうひとつ、「命令型ではなく、フォロー型で指示をする上司」。部下に対し命令形で指示をするのは、ごく普通のことと思われるかもしれません。ただそれが続くと、部下は主体性を失い、うまくできない理由を上司や環境のせいにしてしまうことが増えるようです。
部下を「主人公」にできていますか?
そこで、部下に対し「主人公はアナタ」という態度で接するようにしてみてください。これは「サーバントリーダー」という考え方です。サーバントはもともと「奴隷」という意味ですが、別に自分の能力や資質を卑下するのではなく、「主役は部下で、自分はその部下の能力発揮させる手伝いをしている」という意識で接することを指します。
このような意識を持つことができれば、「主人公」である部下は自身の意見を積極的に言うようになり、組織に対する責任感が芽生え、職場での輝きを増すに違いありません。これは女性部下に限らず、男性部下と接する際にも実践していただきたいテクニックです。
最後に、番外編をご紹介。営業部女子課メンバーから人気があった意見の中に、「甘いものを差し入れてくれる上司」というものがありました。「そんなの露骨な点数稼ぎみたいでイヤだ!」と思われるかもしれませんが、出張のお土産を渡され「留守中に事務所を仕切ってくれてありがとう」なんて声を掛けてもらったら、うれしいものです。
この際気をつけたいのは、一人にだけ渡すのではなく、女性部下全員に渡すようにすること。誰か一人をひいきしていると思われてしまうと、せっかくのお土産が「不協和音のもと」になってしまいます。
部下に媚びるのではなく、信頼関係を紡ぎ、部下が活躍できるよう支援する。そういう意識を根底に持っていさえすれば、今以上に女性社員の力を引き出せる「魅力的な上司」でいられるでしょう!
(構成:坪田塁)
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