愛され上司は「部下が主人公」を実践している 「管理すること」ばかりに頭が行っていない?

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ちなみに、ある大手金融機関で日本一の成績を収めた支店長さんは、「家族とのプライベートを犠牲にしてはいけないよ。だから昼間は集中してめいっぱい働こう」と、普段から部下を鼓舞していたそうです。

ここで大切なのは、単に残業を減らすのではなく、限られた時間で成果を出せるよう「時間生産性」をチェック・指導すること。単に長時間働く部下を奨励するのではなく、メリハリある働き方を奨励・支援できる力も、これからの時代に必須の「上司力」です。

まずは潜在怠慢時間(昼間のちょっとしたさぼり、結論のない長時間の会議、非効率な移動ルートなど)を把握し、徹底的に削除するよう促すことが必要です。残業を減らしても成果を出せる職場が実現されれば、部下も上司も余暇を楽しめ、「この会社でなら長く活躍できる!」という社員の安心感につながります。

「管理すること」ばかりが頭を占めていませんか?

次に出たのは「干渉しすぎず、けれどちゃんと見てくれている上司」という意見でした。簡単そうで意外と難しいのが、この項目です。

たとえば、「ちゃんと先方とコミュニケーションを取るように」というアドバイスの後、「ほら、今電話して」と付け加える上司。「報告書は早めに書いてね」の後、「ほら、すぐ書き始めてよ」とせっつく上司。想像するだけでイライラしてきませんか?

新入社員に対してならまだしも、こういった過度に管理するような発言は避けたほうがいいでしょう。ある程度の年次の社員に自分のペースを押しつけてしまうと、彼らは窮屈に感じますし、「私のことを信頼してくれていない」と落ち込んでしまう原因にもなります。

上司の仕事は、部下の力を引き出すこと。管理することばかりが先に立ち、口を挟みすぎることのないようにしたいものです。部下を信頼し、ある程度任せて、ここぞというときにチェックする。すると、「放任しているんじゃなく、尊重しているんだよ」という姿勢が伝わります。

ちっとも仕事が進まない部下には、苛立つこともあるでしょう。でもそこは「なんでできないんだ!」と言いたい気持ちをぐっと堪えて、「頑張っているね。もっとこうしたらどう?」と助け船を出してあげれば、部下に「自分の味方なんだ!」と思ってもらえるはずです。

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