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Z世代は「文字」に"映え"を求める? 昭和回帰する自己表現のカタチ

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  • 原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授
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左から宮本薫乃(芝浦工業大学柏高等学校3年)、篠塚咲奈(芝浦工業大学柏高等学校3年)、高屋那帆(芝浦工業大学建築学科3年)、塚本万実子(芝浦工業大学機械工学科4年)

Z世代にとって、文字は単なる“情報”ではなく、世界観や空気感、個性までも表現するための手段として活用され、まさに、映えコンテンツの一部として機能している。

顔を出さなくても、声を発さなくても、感情や想いを届けられる文字は、Z世代にとってちょうどよい距離感を保ちながら自分の世界観を演出できるツールとなっている。こうした表現は、自分らしさや感情の共有を大切にする価値観と結びついている。

今や文字は「伝える」ためのものにとどまらず、「魅せる」「共感される」存在へと進化している。写真や動画が溢れる今、同じ景色でもそこにどんな言葉を重ねるか、どんなフォントで語るかで、「自分が主人公の物語」として切り取ることができる。Z世代にとって文字は自己表現や演出の一部にもなっており、これからもさまざまな場面で広がっていくだろう。

「手書き文字」に個性を見出す

現役大学生、高校生たちのレポートはいかがでしたでしょうか。年賀状や手紙をやりとりする慣習が年々減少し、便利で楽な社会になったと感じている人は多いかもしれません。

しかし、デジタルネイティブのZ世代からすると、逆に昭和的な手触り感や温かみのあるアナログな世界、その象徴的な「手書き文字」こそ、新鮮で個性の出せるツールになりつつあるようです。

企業は今後、Z世代向けのマーケティングとして、「デジタル×アナログ」という発想を持つことが必要になってきていのるかもしれません。

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