Z世代は「文字」に"映え"を求める? 昭和回帰する自己表現のカタチ
具体例として、韓国発のファッションブランド「igusa193」は、水色を基調にしたカラフルで爽やかなアイテムが特徴だ。日本でも人気を博し、2025年6月から1カ月間、全国4都市でポップアップショップを展開した。
ショップでは、購入者全員にブランドからの手書きの手紙が贈られた。手紙には、ブランドへの感謝や想いなど、「あなた」に向けた言葉が綴られていた。

文字で思い起こすことにより、口頭で表現できないものを時間かけて考えることができる。ブランドを見つけてくれた購入者に対し、感謝の手紙を配布するファッションブランドは少なく、多くのZ世代の心を掴んだ。
手紙は、感謝を伝える手段であると同時に、文字そのものがビジュアルとして“共有したくなるコンテンツ”にもなっている。また、メッセージを添えた手紙を共有することで、ブランドとのつながりを実感できる新しい体験となっている。
Vlog風フォントが人気
画像加工アプリ「EPIK」では、「幸せな一日フォント」と呼ばれるVlog風フォントが人気を集めている。Z世代の間では、InstagramのストーリーやTikTokの投稿にこのフォントを使い、その日の気持ちや出来事を綴るのがトレンドだ。

その内容は、「今日は天気がよかった♪」といった日常の一言や、「新大久保のカフェ」のような訪れた場所など、堅苦しいものではなく、投稿者がその時に感じた想いや状況などで構成されている。
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