なぜ今、「お茶カフェ」がアツいのか? スタバ、タリーズに続きサンマルクまで参戦!大手各社がこぞって拡大する背景
空間も以前のサンマルクカフェから変化が見られる。リニューアル前の店内の写真をネット上で探して見てみると、他の店舗同様、ダークトーンで落ち着いた空間だった。
ところが「サンマルクカフェ&茶」はクリーム色系の明るい雰囲気に一新されている。コンセプトに合わせてアジアンテイストを取り入れているという。

さらに席配置にも大きな変化が。以前は入り口すぐの外からよく見える場所には、一人客向けの席が並んでおり黙々と書き物やパソコン作業しているお客も多かった。
しかし、「サンマルクカフェ&茶」になってからは二人掛けテーブルに変わっていた。そして、一人向けの席は店内奥へ追いやられていた。ここに「サンマルクカフェ&茶」の狙いが隠れている。


新業態の狙いは、高単価商品での単価アップか
テーブル席を目立つよう前に押し出して、一人客向けの作業席を奥に追いやった狙いとは?
「サンマルクカフェ&茶」では、限定ドリンクや凝ったデザートといった高単価商品を打ち出している。そうした商品をテーブルでゆったり楽しむお客をメインターゲットにしているということだろう。店の目立つ場所のテーブル席でおいしそうなドリンクやデザートを楽しんでいるお客を見たら、つい自分も食べたくなってしまいそう……。
あらゆるモノの値段が上がる中、飲食店はいかに満足度を落とさずに値上げを行うかに苦心している。単に値段を上げるだけでは消費者から反発がある。
そこで、従来のサンマルクカフェを「サンマルクカフェ&茶」にアップデートし、魅力的な高単価ドリンクやデザートを用意することで納得しながら高い値段を払ってもらう狙いなのだろう。コーヒー1杯で作業されるお客が多くなると、やはり店としては苦しいのが本音だ。
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