【日本人の2人に1人が予備軍】30〜40代に多い≪スマホ認知症≫の気になる症状 専門医が指摘「使用時間より使い方に問題あり」

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診察を受けたほうがいいか、判断が難しい場合には、内野医師が作ったチェックリストが参考になる。以下の項目に、3つ以上当てはまった場合は危険信号だそう。意外と多くの項目に心当たりがある人もいるのでは?

【スマホ認知症】セルフチェックリスト

■スマホをいつも手元にスタンバイさせている
■知っている人の名前がすぐに出てこない
■最近、漢字が書けなくなった
■覚えておくために写真を撮る
■スマホ以外で調べ物をしない
■いつも睡眠不足
■やる気が起きず興味も湧かない
■仕事や家事の段取りが悪くなった

スマホ認知症になる人は使用時間より使い方に問題あり

では、どんな風にスマホを使っていると、スマホ認知症のリスクが高まってしまうのだろうか。

「実は、使用時間そのものよりも“使い方”が重要。仕事で調べ物をしたり、連絡を取ったりと、主体性を持って使っている時間は割と長くても問題ありません。危険なのは、目的もなくSNSを眺めたり、動画を見続けたりする“だらだら時間”。私はこれを“脳をハッキングされている時間”と呼んでいますが、この時間が1日1時間半以上ある方は要注意です」

電車の中やトイレ、寝る前など、つい無意識に手が伸びてしまう時間の積み重ねが、じわじわと脳に負担をかけていく。

「脳は、ぼーっとしたり、何気ない時間に情報を整理して記憶を定着させているんです。でもそのスキマ時間にスマホが入ってくると、脳が片づけをする暇がなくなってしまう。だから先ほどもお伝えしたように、情報が無造作にたまり続けて、脳内が“ゴミ屋敷”のようになってしまうんです」

さらに、夜の“だらだら見”は睡眠の質にも直結する。強いブルーライトを浴びることで、脳が「今は昼間」と誤認し、体内時計が狂ってしまうからだ。眠れない→記憶が整理されない→物忘れが増える……という悪循環に陥る可能性もある。

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