「そっちで取引先に聞いておいてよ」と言われても…理不尽に社内で煙たがられがちな《経理》の"切実な悩み"を解決する方法

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円滑に経理業務を進めるためのコミュニケーションについて解説します(写真:y.uemura/PIXTA)
経理担当者は他部署との関係がこじれやすく、結果的に経理業務が円滑に進まないことがあります。そこで、円滑に経理業務を進めるためのコミュニケーションについて解説します。『企業実務』の記事を再構成し、かえで税理士法人代表社員の菊地貴代美さんが解説します。

経理担当者にとってのコミュニケーションの難しさ

企業の経理担当者のなかで、「人と話すのが得意だから経理の仕事を選んだ」という人は少ないのではないでしょうか。実際、経理業務はデスクワークが多い仕事です。

とはいえ、経理業務にコミュニケーションがまったく必要ないということはありません。スムーズに仕事を進めるためには、経理担当者もコミュニケーションスキルを身につける必要があります。

「経理の仕事」と一言で言っても、それぞれの会社により経理担当者の業務範囲は異なります。会計記帳の仕事だけであれば、コミュニケーションは必要ありませんが、会計記帳の前提となる資料や情報すべてが自動的に経理にそろうことはありません。

中小企業の場合、2割ぐらいは、経理担当者が自ら情報・資料を集めに走るような状況が多いのではないでしょうか。

また、支払業務や予算管理などのように他部署との関係がある仕事もあります。このため、経理担当者には、社内で他部署の担当者とのコミュニケーションが必要とされることになります。

この点について、筆者が中小企業の経理担当者から受けた相談例をもとに解説していきます。

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