不機嫌ハラスメント=「フキハラ」は職場にも家庭にも。「ただテンション低いだけ」でもフキハラ認定? "不機嫌さん"に見えるかチェック

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不機嫌な上司
知らず知らずに、その不機嫌、周囲にまき散らしていませんか?(写真:maroke / PIXTA)
精神科医・藤野智哉氏が、「負の感情」に賢く向き合い、人間関係の悩みを軽くするヒントをつづった『嫌な気持ちにメンタルをやられない 不機嫌を飼いならそう』。本記事では同書より一部を抜粋し、「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」について考えます。
【あわせて読む】都市伝説や予言、暗いニュースを見て不安になる人が増加中? 精神科医が教える《感情の境界線》の守り方。不安や心配はどうすれば軽くなる?

自分では不機嫌にしているつもりがなくても…

【自分では不機嫌にしているつもりがなくても、相手が不機嫌と認識したら「フキハラ」になる可能性も。不機嫌認定されたくないなら、努力も必要です】

「機嫌がいい」の反対は「機嫌が悪い」、つまり「不機嫌」です。最近では、不機嫌な態度や言動によって周囲に不快感や威圧感を与える「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」なんて言葉も出てきました。

パワハラ、セクハラ、そしてフキハラ……今や職場にはさまざまなハラスメントがあふれています。

部下に対して上司がいつも怒鳴り口調。仕事中、何度もため息をついたり舌打ちをしたりする。挨拶を返さなかったり、話しかけても無視したりする。

これらは場合によっては「フキハラ」認定がなされるでしょう。

相手が「ハラスメントだ」と認識したら、ハラスメントになっちゃう時代です。会社でハラスメントについての講習を受けた人もいるかもしれませんが、「相手がそう思っちゃったら、そうなんですよ」と言われます。

定義は誰かが勝手に決めているだけで、結局は受け取った相手がどうとらえるか次第です。自分では普通に接していたつもりでも、相手がどう受け取るかはわかりません。

そして、相手の物事のとらえ方は相手の持ち分。コントロールしようがないんです。

「普段からテンション低めなんですけれど、不機嫌認定されてしまいますか?」、そんな質問を受けたことがあります。

テンションが低いことで不機嫌認定されるかは相手次第。もし不機嫌だと思われたくないのであれば、そう思われないための努力が必要です。テンションを上げるようにするとか。そうすれば不機嫌認定はされづらくなるかもしれません。

ただ、努力をして取り繕ってテンションを上げ、そこまでして機嫌よく見られたいのかどうか。「フキハラ」と言われないために、そこまでやりたいかどうかだと思います。

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