地域活性化O2O「コロプラ」成功の秘密《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》

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11年6月9~15日に東京・吉祥寺の東急百貨店で開催された東北応援の物産展「日本全国すぐれモノ市‐コロプラ物産展2011‐」。初日会場前には300人以上の行列ができ、入場制限がかかった。前日の閉店前から徹夜で並ぶユーザーもいた。総来場者数約4万人、売り上げ合計7000万円。同規模会場の催しとしては、吉祥寺店開店以来の最大の売り上げとなった。

11年7月16日から8月31日にかけて「コロプラBeach 2011 in 由比ヶ浜」(鎌倉市)を開催。海の家などの15店舗と提携し、特別コロカがもらえる特典を用意した。食事だけではなく、買い物、レンタル、ビーチアクティビティも対象にした。
 
 「震災の影響で海水浴場の客足が減る中、前年並みの来客数を確保するのにわれわれも貢献できたのではないか。例年とは違う客層を獲得できたと先方からも感謝された」と天野氏は語る。

11年9月から10月にかけては、プロ野球とのコラボ「プロ野球!コロプラシリーズ」も実施した。限定のコロカ付きチケットを販売したところ、2カ月で動員数約2000人を記録し、企画チケットとしては断トツの売り上げとなった。

11年11月~12年3月は、「東北応援スタンプラリー」を実施。コロプラとの提携店、提携宿泊施設、交通機関を横断したキャンペーンを実施した。11年12月の発表時点で、10年の10倍以上のユーザーが来訪した。

「物産展」「海水浴場」「野球」「東北応援」。11年のあらゆる業態との取り組みの1つひとつはすべてO2O施策のトライアルだという。12年は、提携の規模や取り組みの形態をより進化させていく方向、のことだ。

石渡氏は次のように話す。
 
 「現地に行って、素敵なリアルな体験を与えたい。アイテムのために無理やり行かされたという気持ちを持ってほしくない。位置ゲーなので、リアルに行って、リアルに体験して、リアルに感じるものがいっぱいあるはず。リアル連動だから、買ったものも素敵であってほしい。生で野球を見るのって面白い、球場で飲むビールはおいしいねと感じてほしい」

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