地域活性化O2O「コロプラ」成功の秘密《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》


鉄道や映画とも提携

分野拡大の1つとして鉄道などの交通事業者と提携し、期間限定の特典コロカ付きオリジナル切符を販売した。ローソン、伊藤園とタイアップして12年2月から始まった対象商品を購入するとゲームの限定アイテムがもらえるキャンペーンは好評で、今回で3回目となる。12年3月には、東映とタイアップした映画『僕達急行 A列車で行こう』のコロカ付き映画の前売り券も発売開始した。

こうした企業からのタイアップの提案、問い合わせは、月20~30件。自ら売り込む必要がないコロプラには法人向けの営業部隊が存在しない。

O2Oを考えるときに、通常はいかに特定の店舗などに行かせるか、という発想から始まることが多い。だが、今後は逆の発想でサービスを作り出したいと石渡氏は言う。

「ユーザーに今まで以上の新しい価値を与えたい。それは何かを先に考えるところから始めてコンテンツを作り、それが実現できるリアル企業を探して提案しにいくようなことも始めるつもりだ。ユーザーが何を望んでいるかを事前に把握し、それを超えるものを作らなくては。もっと大人数を動員できるキャンペーンを実施したい」

コロプラがO2Oビジネスの数少ない成功事業者となりえたのは、ネット(ゲーム)、リアル双方でユーザーにとっての価値を高めることを追求し続けているからにほかならない。

(ITアナリスト・松浦由美子 石渡氏撮影:今井康一 =東洋経済オンライン)

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • コロナショック、企業の針路
  • 「脱ゆとり世代」のリアル
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
文具業界を揺るがす動乱<br>「コクヨvs.プラス」の全真相

昨年末のぺんてる株をめぐる文具2強によるプロキシーファイト(委任状争奪戦)。両社のバトルには、8月に設立したプラスの卸子会社が2年前の計画で一度頓挫していたことにも伏線が。縮小する文具業界再編をめぐる壮絶な主導権争いに迫ります。