
また、注射剤を入れるバイアル瓶も大量に見受けられた。ラベルの文字をネットで検索してみると、いわゆる「にんにく注射」剤のバイアルであった。
医療廃棄物を家庭ごみとして出しているため、排出者は闇で医療行為を行っているのではないかと推察される。だが、混入に気づくのはごみ袋を破って選別している時であるため、排出事業者を特定できるのは稀(まれ)である。

事業で利用したと考えられるLPガス容器が留置されていた。家庭ごみで扱えるものではないのだが、爆発物をごみ収集場所に残置しておけば住民に危害が及ぶ可能性があるため回収するしかない。
また、大量の消火器も見受けられた。消火器は本来、定められた方法で処分する必要があり、家庭ごみとしては出せない。だが不燃ごみとして紛れ込んで排出されてしまったものは、一定程度たまったら専門業者に引き取りを依頼する。その際の費用の原資は、住民の税金となる。


家庭で使用した注射器や注射針は医療機関や薬局に返却するか、専門の業者に回収を依頼する必要がある。
家庭ごみとして出すと、収集作業員や手選別作業員に針が刺さってしまう可能性があり、注射針を媒介してB型肝炎、C型肝炎、HIV等に感染し、人命に関わる致命的な事故になる。
それにもかかわらず、不自然に大量の注射器が紛れていた。何か事件の匂いがする。

不燃物から出てきた驚きの排出物とは
処理困難物以外にも、不燃物からはごみとして、さまざまなものが排出される。筆者が今回、見ただけでも、車のナンバープレートや銃剣が目についた。
なぜこのようなものが排出されてくるのかわからない。こちらも事件の匂いがするが、他の通常の不燃物と同様に「不燃ごみ処理センター」に送られる。
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