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「ごみに出せばいいってものじゃない!」、清掃作業員も困惑…《危険物混入・ルール違反》――家庭ごみの“迷惑排出"、その実態

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  • 藤井 誠一郎 立教大学コミュニティ福祉学部教授
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大量に破棄されたアイドルグループのCD *一部を加工しています(写真:筆者撮影)
未開封のため可燃ごみとして処理される大量のCD *一部を加工しています(写真:筆者撮影)

都市部における不正な排出を止める難しさ

そもそも住民自身が何が処理困難物なのかを把握していない可能性もあるが、とりわけ都市部において今回紹介した不適切なものの排出を阻止するのは難しい。

住民のつながりが強く目が行き届くような地域では自ずと不適正な排出が阻止されようが、隣人が誰か分からないケースが多い都市部では同じようにはいかない。

すべてのステーションを自治体が監視できない状況の中で、不適正排出や処理困難物の排出を抑止していくにはどうすれば良いのだろうか。

阻止する策の一つとしては、ステーション収集をやめ、家の前にごみを出してもらう「戸別収集」に切り替える方法が考えられる。ルールどおりの出し方でなければ収集されずに残され、また、近隣の目もあるため、ステーション収集よりもルールに沿った排出がなされていくだろう。

しかし、戸別収集には手間と時間がかかる。人員と車両機材がより必要となり追加のコストがかかる。財政難や労働力不足の現状に鑑みると、すべての自治体で実現するのは難しい。

残念ながら「排出抑制の妙案はない」と言え、私たち排出者のモラルに頼らざるを得ない。私たちは「ごみの向こうには人がいる」ことを認識し、排出後にどのような処理がなされ、作業従事者にどのような負担がかかるのかをイメージしながら、ごみを出すことが求められる。

自治体は処理困難物の周知に工夫を凝らすとともに、処理困難物処理の過程やそこでの苦労についても積極的に発信し、市民の理解が深まるような方策を講じていくべきだろう。

【写真】中身がわからない薬品の瓶、大量の注射器、そしてアイドルのCDまで…。家庭ごみとして出されていた「とんでもないもの」(14枚)
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