相続で一番揉めるのはどういった資産? 相続・贈与を考え始めるのは"定年前"が鉄則な理由

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定年5年前に読むお金の本[超入門]
定年前は、「お金の終活」を始めるのにちょうどよいタイミングです(写真:78create/PIXTA)
定年前の時期は、自分自身の財産を確認し、万一の時にどうするかを考えておくためのよいタイミングです。金融コンサルタントでマネー教育の専門家である川口幸子さんは、この時期に相続や贈与の基本を押さえ、家族で話し合っておくことを推奨しています(本記事は、川口幸子・著『定年5年前に読むお金の本[超入門]』より抜粋、一部加筆のうえ、再編集したものです)。
相続──揉めないために知っておくべきこと

もしものことがあった時、残された家族が困らないようにするには、そして自分の築いてきた資産や想いをスムーズに引き継いでもらうためには、元気なうちからの準備、「お金の終活」が大切になります。

「終活」と聞くと、「縁起でもない」「自分にはまだ早い」と感じるかもしれませんが、そんなことはありません。定年前は、「お金の終活」を始めるのにちょうどよいタイミング、家族としっかり話し合っておきましょう。

特に相続トラブルは、財産の多少に関わらず、どんな家庭にも起こり得る問題です。残された家族が困らないよう、円満な関係を保つためには、基本的な知識と事前の準備が欠かせません。

相続税はそもそも何に対してかかる税金?

相続税は、受け継いだ財産の総額が、基礎控除額「3000万円+(600万円×法定相続人の数)」を超えた場合にかかります。配偶者と子供2人なら、基礎控除額は3000万円+(600万円×3人)=4800万円。この金額以下であれば、原則として相続税はかからず、申告も不要です。

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