大谷翔平の人気が続いているうちに…? MLBが日本人ファン獲得を必死に狙う深刻な事情

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しかし今年の「MLB東京シリーズ」は様相が全く変わっていた。

・2025年4試合 カブス、ドジャース対巨人、阪神 平均4万2032人

4試合とも立錐の余地がない超満員。カブスに鈴木誠也、今永昇太、ドジャースに大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希がいたのが大きかっただろうが、オープン戦であるはずのプレシーズンゲームも含め、チケットはすべて早々に売り切れた。

今回のシリーズは、メインスポンサーのグッゲンハイムを含め、多くのスポンサーがついて、スポンサー枠でお客を呼んだために、チケットの販売枚数が減ったとされているが、それにしても6年前とは全く景色が違っていた。

また、MLBのユニホームの製造・販売をしているアメリカのファナティクス社によるMLBグッズの売り上げも4000万ドル(60億円超)に上った。

3月のMLB東京シリーズ(写真:筆者撮影)

背景にある大谷翔平の人気

この背景に、近年MLBでも飛びぬけたスーパースターになった大谷翔平の存在があったのは間違いない。しかし、同時に「大谷人気」をMLBのマーケット拡大につなげようとする、MLBのしたたかな戦略があったと考えられる。

この春から、MLBは公式サイトにアクセスすると「日本語版」にリダイレクトされるようになった。実は別個に日本ファン向けのmlb.jpもすでに開設しているのだが、これは「日本人選手」の記事が中心、MLB公式サイトでは、日本人に限らないメジャーの話題全般を「日本語で」発信しているのだ。

大谷ファン、日本人メジャーリーガーファンだけでなく、MLBファンを醸成したいと言うMLB側の強い意志を感じる。

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