見知らぬ相手から"誹謗中傷"を受けるリスクも…SNSで心を傷つける「5%の恐怖」から身を守る方法

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それほど性格の悪い人ではなくても、ちょっとひねりを利かせたつもりの言葉が嫌味のようになって、受け取った側のモチベーションが下がることもあるのです。

そのため、あるときからよかったこと、学んだことだけを書いてもらうようにしました。すると、100人の感想文すべてが気分よく読めるようになりました。はっきりそのように要求しないと、先生によってはなかなかひどいことを書かれることもあるそうです。

よく耐えられるなと思っているのですが、そういう学生が100人のうちに数人いると思うだけで疑心暗鬼を生じてしまい、集団全体が怪しく見えてきてしまいます。それはお互いのためになりません。

ネガティブな言葉は、確実に遮断する

感想というのは、何を書いてもいいと思ってしまう人もいるのでしょうか。学生のリクエストぐらいであればいいのですが、誹謗中傷に近い言葉でも書いていいと勘違いをする人が、どこの世界でも5%ぐらいはいるものでしょう。

ですから、「5%の恐怖」が存在することを常に感じていてほしいと思います。たとえそれが5%ではなくわずか1%であったとしても、危険なことを目にする可能性があるのなら避けたほうがいいのではないでしょうか。

そのような理由で、私は人を傷つける言葉をコントロールするためにネガティブなことは書かないというルールを決めたわけです。

ネガティブな言葉が自分に入る可能性をできるだけ遮断するというのは、寒い部屋で隙間風を防ぐことにちょっと似ている気がします。

部屋の中でなんだか寒いなというとき、外の空気が室内に入り込んでいることがあります。あるいは、風もないのに何かが揺れていることで気づくこともあります。

そんなとき、よくよく見ると窓やドアなどのところにわずかな隙間があって、それをふさぐと部屋全体が暖かくなるのです。

それに近い形で、ひどいことを言われた意識はないのになんとなく嫌な気がするというときは、誰かの何らかの言葉に引っかかっているのかもしれません。

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