見知らぬ相手から"誹謗中傷"を受けるリスクも…SNSで心を傷つける「5%の恐怖」から身を守る方法

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けれども、できるだけたくさんの人にほめてもらいたい、すごいと言ってもらいたいというのは、本来、必要がない部分ではないでしょうか。

時折、企業で優秀な成績を収めた人を集めて講演する機会があるのですが、その人たちはある一定の成功を収めている人たちということになります。

現代日本で一定の成功を収めているということは、世界的に見ても、歴史的に見ても、かなり幸福な状況にあるはずです。そんな恵まれた30代、40代の人たちに、「思い切って承認欲求を卒業してみましょう」という提案をすることがあります。

そのトレーニングのために、ちょっとしたワークを体験してもらいます。グループでコミュニケーションゲームをしたあと、優秀だったとか面白かったと思えるほかの人に投票します。

皆が投票した結果、自分にまったく票が入らないこともあります。そのときに、自分が評価されなかったとしてもメンタルが傷つかないようにするための試みです。

「ほめられる人」から「ほめる人」へ

自分に1票も入らなかったときになぜ傷つくかというと、それは承認欲求が強いからです。

けれども本来、社会的にある程度成功していて、正しく評価を受けている人であれば、そこまで承認を求める必要はないはずです。

そのワークでは、承認欲求から離れるために、人からほめてもらうより、人をほめるほうに意識を集中させていくということを行います。

自分に票が入ったかどうかについて考えるのではなく、自分が入れた票について、何がよかったか、どこが素晴らしかったかを語ります。明るく人をほめることに集中していると、だんだんそれが習慣になってきます。

票が入らない人が明るく振る舞うことによって、全体の雰囲気もよくなるものです。

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