【欧州の朝ごはん】スペインの「本気モーニング」は約1000円でお腹いっぱい!こだわり抜いた「至高のワンプレート」がコレだ@サンタンデール
デ・モロ・フィーノのモーニングタイムは9時から12時まで。最も忙しくなるのは10時半から11時半の間だという。
「だいたいのお客さんは、家で7~8時くらいに朝食を取ってから、11時頃にコーヒーと軽食を食べに来ます」
店主のパブロ・サラスさんはそう説明する。9時台に来る人はあまりいないのだそうだ。
スペインでは、朝食の時間が2回ある。家での朝食と、カフェでの朝食だ。11時頃に摂る朝食は「アルムエルソ」と呼ばれ、スペインならではの食文化である。スペインのランチ時間は14~16時であることを考えれば、11時が朝食のピークタイムなのも納得できる。
時計を見ると、まだ9時30分。道理で店内が静かなわけだ。
食べるものは決まっていた。この店で1番人気の「全部のせ」トーストである。スペインの定番であるすりおろしトマトをのせたトースト「パン・コン・トマテ」に、アボカドとイベリコ豚の生ハムをのせた豪華版で6ユーロ(約1000円)だ。
トーストのお供には、カフェ・コン・レチェ(コーヒーとミルク半分ずつ)中サイズ1.90ユーロ(約320円)を注文した。
コーヒー注文時のミステリー


・エスプレッソ 1.80ユーロ(約300円)
・エスプレッソにミルク少々 1.80ユーロ(約300円)
・メディアーノ(コーヒーとミルク半分ずつ)小サイズ 1.80ユーロ(約300円)
・アメリカン 1.80ユーロ(約300円)
・カフェ・コン・レチェ(コーヒーとミルク半分ずつ)中サイズ 1.90ユーロ(約320円)
・カフェ・コン・レチェ(コーヒーとミルク半分ずつ)大サイズ 2.20ユーロ(約370円)
・ダブル(エスプレッソ×2) 2.30ユーロ(約390円)
まずはコーヒーを頼む。実は、スペインのコーヒーの注文はなかなか奥が深い。簡単に言えば、オーダーメイド式なのだ。
メニューに載っているコーヒーは7種類だが、個人の好みで自由にカスタマイズするのがスペイン流である。エスプレッソをベースに無数の組み合わせが存在し、ミルクの温度も常温から冷たいもの、熱々まで選べる。
余談だが、メニューにある「メディアーノ」というのは北部の一部地域のみで使われている言葉で、マドリードやバルセロナなどでは通じないので注意が必要だ。
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