職場で仲の悪い二人…間に入ったら相手が激昂した! コミュニケーションの専門家が教える「仲裁」をうまくこなすコツ
また、仕切り直すかどうかは、相手に委ねるスタンスで確認しましょう。
感情的になった相手との会話例
実際に、わたしが第三者の立場で話しているとき、相手が感情的になったことがありました。
戸田「こういうようなことがあったと聞いています。そこをどうにか改善することをしてみませんか?」
相手「わたしが悪いと言うんですか。わたしはそんなことしていません!(感情的にまくし立てるように言葉をぶつけてくる)」
戸田「そうですよね。このような話を第三者のわたしから聞いたら、戸惑うと思います。これから先、大事な話をしたいのですが、このままではおそらくお話はできませんよね。仕切り直しますか?」
(しばらく考えたあと)
相手「大丈夫です。戸田さんに八つ当たりしても仕方のないことでした。話しましょう」
ここでは、相手が感情的になっているとき遮らないようにすることがポイントです。
防衛的で警戒心が強い方だったので、自分が悪いと言われているのだと思い、感情的になってしまったのだと思います。
相手の話を受けとめ、言葉が途切れたときに、仕切り直すかどうかを選んでいただいたのです。このように、相手が激昂しているときには、感情の発散をしてもらい、途切れたところで提案することがポイントです。
話を遮らないように聞くことで、感情的になった相手も徐々に落ち着いていきます。
これらを意識した結果、相手が「戸田さんに八つ当たりしても仕方のないことでした。わかりました。話しましょう」と言って、落ち着いて話すことができました。
もちろん、人によっては「日程を改めましょう」となるパターンもあります。
その際は、相手に合わせて調整していきましょう。
いかがでしょうか。
基本の流れがわかると、感情的な人の対応にも苦手意識を持つことなく、困ることもなくなっていきます。
相手の感情に振り回されず、冷静に対応しましょう。
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