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職場で仲の悪い二人…間に入ったら相手が激昂した! コミュニケーションの専門家が教える「仲裁」をうまくこなすコツ

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  • 戸田 久実 アドット・コミュニケーション代表取締役、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事
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Cさんは仲介をする際、昼食を一緒にとりながらお互いの言い分を聞く場を設けました。そして、仲介者(第三者)として、どちらかに肩入れをしないことを強く意識して、それぞれの話を聞くことに注力しました。

Aさん「Bさんがわたしに対して、以前こんなことを言ったから、それ以降、わたしはBさんのことをよく思わなくなったんです」

【OK例】
仲介者「そうなんですね。過去にBさんが、そんなふうに関わってきた事実があって、Aさんはそう思ったんですね」
【NG例】
仲介者「そうですよね。そんなことを言われたらAさんもそう感じますよね」

話を聞く際に押さえておきたいポイントは、相手の話したことの確認や理解はするものの、共感はしないことです。Aさんに共感すると、Bさんは「Cさんは、Aさんに肩入れしている」と感じてしまうので、公平に話を聞けなくなってしまいます。

事実確認をする際には、相手に共感せず、ただ事実を確認するスタンスで、両方の言い分を話してもらうことが重要なのです。

ゴールは「互いが納得するルールをつくること」

お互いに意見を伝えたあとは、今後どうしていくかについて話し合います。

このとき相手を非難し合っては意味がありません。

かといって、無理やり仲良くなることをゴールにする必要もありません。

チームの一員として、どうしたら協力して働けるようになるのかを考えることが重要です。そのために、まず話し合いの大前提を伝えてください。

仲介者「ここは、どちらがいいか悪いか、ジャッジをする場ではありません。二人とも同じチームの一員で、一緒に仕事をしている仲間です。二人の関係性が悪いことが周囲のメンバーにもわかるので、気を遣っているメンバーがいるという事実もわかってください。仕事に支障が出ている分、このままにはしておけないので、こうしてわたしが間に入る時間を設けています。どうしたら二人がチームのメンバーとしてやっていけるか、お互いに考えて意見をください」

このように伝え、お互いに納得できるルールを決めていきましょう。

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