徳について討論するのを楽しんだ哲学者
紀元前496年、ソクラテスはアテナイの中流階級の家庭に生まれた。父親のソフロニスコスは彫刻家で、母親のファイナレテは助産師だった。
若いころには平凡なアテナイの青年のように哲学、幾何学、天文学などを勉強した。
悪妻の代名詞として知られている妻クサンティッペとの間に、3人の息子がいた。30代後半から40代のあいだには、3度にわたってペロポネソス戦争に重装歩兵として参戦したりもした。
彼はみすぼらしい服装でアテナイ広場を歩きまわりながら、いろいろな人と討論することを楽しんでいた。特に正義、勇気、節制、敬虔の徳に焦点を当てて教えを説き、多くの若者が彼に従った。この弟子たちの中には若いころのプラトンもいた。




















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