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キャッシュレス決済界隈でシェア伸ばす伏兵《デビットカード》 “若者人気”があらわにする「日本社会への憂慮」とは

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また、デビット払いのためには口座に一定の残高が必要となる。普通預金の残高の増加に寄与する点も銀行側のメリットとなる。さらに、銀行アプリでちょくちょく残高確認をするようになれば、顧客との接点も増える。ゼロ金利時代が終焉し、銀行預金が再認識されつつある今、デビットを入り口に新サービスをアピールしやすくなる側面もありそうだ。

デビットが支持される理由は、貧しいニッポン?

ただ、とりわけ若者層がデビットを利用しているとすると、そこには気がかりな状況が見えてもくる。

先述のように、デビッドの利用が最も多いのは20代で、30代40代50代60代……と年代が上がるにつれて減っていく。これとは逆相関にあるのがクレカで、年代が上がるにつれ利用率が高まり、60代が最も多い(60代がこの調査では最高年齢帯)。

これを見ると、20代の若者は、消費に対し慎重であり、手元にあるお金の範囲でしか使わない傾向にあるといえる。クレカで支払うと、請求月が来るまで合計でいくら払えばいいのかはっきりとは把握できない。もっと言うなら、その請求額が果たして払えるのかも――。

某政党が「手取りを増やす」と言って若者の支持を集めたのも、口座に振り込まれる給与の金額を見てため息をついているからではないか。

デビット世代は堅実と言えば堅実だが、つまりは若者が使えるお金が決して多くないことの表れだ。彼らの手取りの少なさがデビット払いの広がりを支えているのだとすれば、ちょっとやるせない話ではある。

【もっと読む】【20歳台前半で持つのが普通に!】もはや保有はステータスではない、各社注力の「ゴールドカード」は“実利優先”の新時代に では、消費経済ジャーナリストの松崎のり子氏が、ゴールドカードのステータスの変化について詳細に解説している。

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