「不倫デートでもユニクロ着てる」「ユニクロはいい迷惑」テニス・錦織圭選手の“スポンサーに律儀”な不倫報道…その《ヤバすぎた代償》
錦織選手は不倫報道が出た翌日には謝罪文書を公表し、不倫行為を認め、配偶者ほか関係各所に謝罪を行った。対応は迅速かつ適切で、ダメージを最小限に留めるという点において、あくまでも「事後対応」という点においては十分だったと言える。
国民民主党・玉木雄一郎代表の不倫報道の際も、玉木氏側が臨時記者会見を開き、事実を認めて謝罪したことで、代表辞任を免れることができた。
ただ、「謝罪をして幕引き」というわけにはいかないのが実態だ。
「文春」の報道によると、不倫相手のモデル女性とは、挙式前に遠征先で知り合ったとされており、相手女性もユニクロの仕事をしていたとされている。かつ、錦織選手はユニクロのスウェットを着用してデートをしていたとも報じている。

筆者は、広告会社に19年間勤務していたが、某企業のCMに起用されているタレントの熱愛報道が出たことがあった。週刊誌に掲載されたデート写真には、タレントの手元に競合他社の商品が映り込んでいた。スポンサー企業は、タレントの熱愛よりもそちらのほうを気にしていた。
永野芽郁さんの不倫報道の際も、永野さんが、アンバサダーをつとめる「プラダ」ではなく「シャネル」を着用していたことが報道されたが、プラダにとっては二重に看過できない問題だったに違いない。
錦織選手は、ユニクロの商品を着用していたのだから、「仁義を通している」のだが、それが裏目に出ているとも言える。
「文春」の記事では「ユニクロ」を前面に出しているが、まさにスポンサー企業が気にするポイントを突いてきている。錦織選手にとっては、急所を突かれてしまった――というところだろう。
はたして「不倫」は問題行為なのか?
とはいえ、「不倫」がどの程度の問題行為なのか? というのは議論が分かれるところだ。
不倫行為は刑法に触れる行為ではなく、刑事罰が問われるものではない。民事上の不法行為ではあるが、被害者が存在する類の問題でもない。「配偶者が被害者」とも言えるのだが、それは私的、つまりはプライベートな事案だ。
私的な行為をメディアで暴露することや、その行為を公的に断罪することが公正なのか? という疑問は当然生じてくる。

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