「優等生でリーダー気質だったのに…」地域トップ校で不登校になった息子を見た母親の後悔と気づき

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「最初は学校に原因があると思ったんです。いじめられているんじゃないか、クラスの子たちに受け入れられていないんじゃないか、先生との関係がよくないんじゃないかって。でも、息子に聞いても『なにもないよ。学校は楽しいし授業もついていける。でも(学校に)行けないんだ』って」

それならなにか大きな病気に違いないと、真奈さんは近所のクリニックから大学病院まであちこちの病院に息子さんを連れていきますが、医師からは異状はないと言われます。

原因がわからず、不安が大きく膨らみ始めました。

生気のない顔をした息子に心ない言葉を浴びせる

「もう不安で不安で。授業は遅れるし、テストを受けなければ成績もつかない。斜線の通知表って見たことあります? こんな通知表が世の中にはあるんだって思いました」

友達との交流もなくなり、教室から離れれば離れるほど戻りにくくなるだろうと心配した真奈さんは、とにかく学校に行かせようと必死になります。

「今思えばひどいことも言いましたね。体調が悪い息子に露骨に嫌な顔をしたり、中間テストを受けられなかったときは『期末テストは這ってでも行け!』と、親の権力で息子を従わせようとしたり」

そんな真奈さんの言葉を、息子さんは生気のない顔をして聞いていたそうです。

結局、息子さんの1年目は出席日数が足りず留年となります。そして、再スタートをきった2年目も6月ごろから完全不登校に。

その後、転学を決意して通信制高校に通うことになりました。

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