「優等生でリーダー気質だったのに…」地域トップ校で不登校になった息子を見た母親の後悔と気づき

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小さな頃から勉強ができ、小中学校でリーダーシップをとっていた自慢の子どもがトップ校を辞め、ほとんど引きこもりのような生活に。その激変ぶりに真奈さんの心は追いつきません。その頃のことを「先ばかりを考えて常に不安でした。焦って出口のないトンネルを彷徨っているようでした」と話します。

私は真奈さんに、息子さんが小さいころはどのように接していたのかを聞いてみました。

勉強を強制したことが人格形成に影響したのか

「息子には勉強の習慣がつくように、計算ドリルや漢字ドリルをやらせていました。『あなたは頭がいいんだから、今やっておけばもっと伸びるよ』って。でも、私の目の届かないところで答えを見て写し書きするんです。当然私は怒りますよね。

息子にしてみれば、とりあえずやっておけば解放してもらえると思ったんでしょう。あるいは、息子は私のことが大好きなので、やりたくないけどやったら褒めてもらえると期待していたのかもしれません」

息子さんの真意はわかりませんが、真奈さんは、「理由がどうであれそのやり方は息子のためにならない」と、写し書きを見つけるたびに怒っていたそうです。

しかし、その後、真奈さんは心理学の本を読むようになり、当時の息子さんへの言動を強く後悔し始めます。

「トラウマという言葉がありますよね。それがすごく怖くて。私の言葉や態度が息子のトラウマになっていたらどうしよう、あのときあんなふうに言わなければ不登校にならなかったのかもしれないととても悩みました」

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