EVで気になる満充電での航続距離は、大容量バッテリーを積むボヤージュとラウンジでは458kmをマークする。日産「サクラ」/三菱「eKクロスEV」の約2.5倍だ。

日産「サクラ」/三菱「eKクロスEV」の上に位置する日本車のEVは、ホンダの「Honda e」が販売終了となったいま、設計の古い日産「リーフ」となる。インスターのクラスは空白だ。
しかも、最上級のラウンジでも357.5万円という価格は、同クラスのヨーロッパ製EVでは太刀打ちできない。ベースグレードのカジュアルは、モーターの最高出力とバッテリー容量が控えめになるものの284.9万円で、サクラのプライスレンジに入る。
小型EVの空白地帯に軽自動車EVに近い価格で販売されるインスターは、人気モデルとなるかもしれない。
日本が得意としてきた適応力も
輸入EVという視点で見れば、BYDが2026年後半に軽乗用車EVを導入すると発表しており、注目が集まる。
もちろん、日本勢が手を打っていないわけではなく、スズキはインドで生産するインスターよりひとまわり大柄なSUVの「eビターラ」を、日本で販売するという。ただし、現地で販売されるモデルのバッテリーはBYD製と報道されている。

EVをコストパフォーマンスで見る限り、残念ながら日本は中韓に歯が立たなくなりつつある。我が国からインスターのライバルが登場する可能性は、低いといえるだろう。
しかも、インスターに乗ると、日本が得意としてきた相手市場へのきめ細かい適応も習得しつつあることがわかり、油断してはいけない相手であることを教えられた。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら