「そうだったんだね」の一言で≪子どもの反応≫は激変する!心が安定した子に育つ『親の接し方』とは?子どもに”大人の正論”は通用しない

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お母さんと子ども
「大人の正論」は子どもの心には届きません(写真:Yoshi.photography/PIXTA)
「子どもから大人へのメッセージ」
大人のみなさんへ。
私たち子どもが本当に変われるのは、“正しいこと”を言われたときよりも、“気持ちをわかってもらえた”と感じたときです。
でも、大人はつい、私たちには届かない「正論」を話して、私たちの行動を変えようとしてしまうことがあります。
私たちは、わかってくれようとする気持ちが一番うれしいんです。
(小5女子)

この言葉は、複数の小学生の子たちの実際の言葉をまとめたものです。このように感じている子どもたちは1人、2人ではありません。

子どもの中には、大人に自分の気持ちを正確に話しができるほどボキャブラリーがなかったり、論理的話し方ができず癇癪を起こしてしまったりする子は少なくありません

筆者はこれまで36年間、教育活動をやってきた中で子どもたちから直接様々な声を聞いてきました。最も多い声の一つが上記の言葉です。そのため、今回はぜひ大人に子どもの気持ちを知ってもらいたいと思い、この記事を書いています。

大人の正論が子どもの心に届かない理由

私たち大人は子どもを導こうとするとき、つい「大人の正論」を振りかざしてしまいがちです。「約束は守らなきゃ」「勉強しないと将来困るよ」「そんなことしちゃダメでしょ」「○○のときはこうするものだ」「努力をしないでどうする!」——これらの言葉は間違っていません。社会で生きていくために必要なルールであり、知恵でもあります。

しかし、そのような言葉は子どもの心には届きません。届かないどころか、むしろ反発を招いたり、無視されたりすることも少なくありません。この現象には、子どもの発達と心理が深く関わっているからです。

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