「そうだったんだね」の一言で≪子どもの反応≫は激変する!心が安定した子に育つ『親の接し方』とは?子どもに”大人の正論”は通用しない

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子どもはまだ感情や衝動をコントロールする能力が発達途上です。論理的な説明よりも、感情的な反応が先に立つことがほとんどです。したがって、大人からの正論は、子どもにとって単に「自分が否定された」「責められている」というネガティブな感情を引き起こしやすいのです。

例えば、転んで泣いている子どもに「泣いても仕方ないでしょ」と言ったとします。これは客観的には正しいかもしれませんが、子どもの心の痛みにはまったく届いていません。この瞬間、子どもが必要としているのは論理ではなく、感情に寄り添ってくれる言葉と存在なのです。

「共感」が子どもを変える最短ルート

同じ場面で「痛かったね〜」と声をかけると、子どもの反応は一変します。自分の気持ちを理解してもらえたという安心感から、泣き止むのが早くなったり、自分から立ち上がろうとしたりするようになるのです。

共感とは、相手の立場に立ち、感情に寄り添うこと。正論が頭脳に訴えかけるのに対し、共感は直接心に届きます。

子どもが問題行動を起こしたとき、多くの大人は即座に「それはダメ」と制止したくなります。もちろん、危険な行為や他者を傷つける行動には明確な境界線を引く必要があります。しかし、その前に「なぜそうしたのか」「どんな気持ちだったのか」を理解しようとする姿勢が重要です。

友だちを叩いてしまった子どもに対して考えてみましょう。

・正論アプローチ:「人を叩くなんてダメでしょ!謝りなさい!」

・共感アプローチ:「何があったの?(話を聞く)……悔しかったんだね。でも叩くと相手も悲しくなるよ。どうしたら良かったかな?」

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