自分の感情を理解してもらえた経験が、感情を扱う力を育てます。自分の気持ちを整理し、徐々に言葉にできるようになることで、感情に振り回されにくくなっていきます。
共感を示す5つの実践
では、実際にどのように子どもに共感を示せばよいのでしょうか。決して難しいことではありません。極めてシンプルです。
子どもの話を途中で遮らず、最後まで聴きます。途中、「なぜ?」「どうすれば?」と責める問い以外はしても問題ありません。例えば、状況を理解するために「いつ、どこで、誰が、何を」などで状況を把握するための問いは可能です。
「悲しかったんだね」「嬉しかったんだね」と感情を言葉にします。子どもは自分の感情に名前をつけてもらうことで、自分の内面を理解する助けになります。これは「感情の名前づけ」と呼ばれ、感情知性を育てる上で重要なステップです。
「そんなことで泣くなんて」といった否定は絶対に避けます。これをやると、振り出しに戻ります。子どもの気持ちに優劣はなく、どんな感情も受け止められるべきものです。大人から見れば小さなことでも、子どもにとっては大きな問題かもしれないからです。
目線を合わせる、優しく触れるなどの方法も効果的と言われています。特に小さな子どもには、言葉以上にスキンシップや表情から伝わることが多いものです。しゃがんで目線を合わせるだけでも、伝わり方は大きく変わります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら