前者では子どもは「怒られた」という感情だけが残り、本質的な学びには至りません。一方、後者では自分の感情を認めてもらえた安心感から、次の行動について自分で考える余地が生まれます。
共感がもたらす親子関係の変化
共感を基盤とした関わりを続けていくと、子どもは大人に対して「自分を理解してくれる存在」と認識するようになります。このような信頼関係があると、次のような変化が生まれます。
困ったことがあっても隠さず相談してくるようになります。雑談を通じて信頼関係ができるのは、共感の連続だからです。子どもが悩みを打ち明けられる関係性は、特に思春期以降の親子関係を左右する重要な基盤となります。
大人の話を真剣に聞くようになります。すると自然と学びの量も増えていきます。共感的な態度で接していると、「この人の言うことなら聞いてみよう」という気持ちが子どもの中に芽生えます。
「言われたからやる」ではなく、「自分で考えて行動する」姿勢が育ちます。自律性は自己効力感と他者からの信頼によって出てきます。子どもは自分自身の問題として捉えるようになります。
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