「何でもSlackで?」、チャット依存の部下と"リアル重視"の上司がすれ違う理由。どうすればリアルコミュニケーションの重要性は伝わるのか
「部長は群馬出身とお聞きしました。実は、私も中学まで高崎にいたんです」
「ええ! そうなんですか! 私は前橋です」
「姉が今、前橋にいます」
「なんと……。それは奇遇ですね」
一見「無駄のような会話」に見えても、意外とそうではない。毎回ではないが、このようなリアルコミュニケーションから生まれる親近感は、その後の人間関係にも大きく影響する。
Slackやオンラインでのコミュニケーションでは、こうした偶然の発見はなかなか期待できないものだ。
部下に"リアル"の重要性をどう教えるか
では、具体的にどうやって部下にリアルコミュニケーションの重要性をわかってもらえばいいのか。頭ごなしに否定せず、自然に実践の場を作る、以下の3つのステップを私は提案したい。
(1)小さなリアル体験から始める
いきなりお客様との商談で体験させるのではなく、社内の会議や軽いミーティングから始めよう。交流目的の打ち合わせなら、理解を得られやすい。「今度隣の部署の若手3人と交流を兼ねた打ち合わせがある。リアルで参加してみないか」と提案し、体験の機会を作るのだ。
(2)成功体験を共有する
リアルコミュニケーションで良い結果が出たときは、その体験を必ず振り返ろう。「今日の打ち合わせがうまくいったのは、最初のアイスブレイクが効いたからだな」「お酒を飲まなくたって、相手の部長と意気投合できるなんてすごいな」と具体的にフィードバックする。
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