「この時期の不調=五月病」と決めつけちゃダメ!朝起きられない、疲れが抜けない理由は”体”にある可能性も《病名や受診先を医師が解説》

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ちなみに心療内科では、心身医学に詳しい内科医が診療する場合もありますが、ほとんどは精神科医が診察していますので、ホームページなどで受診する医療機関を吟味する必要があります。

内科的な病気が否定されたら、心療内科や精神科を受診されるといいでしょう。「自分はメンタルが弱いから、心の病だろう」と思い込む前に、一度体の異常がないかをチェックしておくことは、とても賢明な選択です。

心も体も休ませるためにできること

先に挙げたような内科的な病気が見つからない場合、五月病の可能性が疑われるわけですが、この場合、五月病を防ぐ、あるいは悪化させないためにできることも、いくつかあります。

まずは生活リズムの安定が大切です。▼7~8時間の睡眠、▼たんぱく質をしっかり摂る食事(炭水化物や甘い物は少なめに)、▼軽く息があがるようなスローなジョギングを10~30分程度・週に1~3回ほど行う運動、の3つを基本とします。

不安や違和感をため込まず、家族や友人に話すことも効果的です。

とくに男性は自分の弱さを吐露することが苦手です。ですが、口に出すことで状況が整理され、受診につなげるきっかけにもなります。

何より大切なのは、「つらさには理由がある」ということに気づくことです。それが心にあるのか、体にあるのかを知るためにも、早めに一度、医師の助けを借りてみてください。

久住 英二 立川パークスクリニック院長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

くすみ えいじ / Eiji Kusumi

1999年新潟大学医学部卒業。内科専門医、血液専門医であり、旅行医学やワクチンに関する造詣が深い。国家公務員共済組合連合会虎の門病院で内科研修ののち、臍帯血移植など血液がんの治療に従事。血液内科医としての経験から感染症やワクチンにも詳しく、常に最新情報を集め、海外での感染症にも詳しい。2024年12月に立川高島屋SC10階に内科、小児科、皮膚科の複合クリニック「立川パークスクリニック」を開業した。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事