80代「自力で歩けない患者さん」医師が勧めた意外な食べ物→1日5個食べて、別人のように回復【血液検査でわかる「健康長寿」の指標とは?】

✎ 1〜 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 15
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

すると、どうでしょう。1カ月後、その患者さんはひとりで歩いて来院され、顔つやも以前よりよく、別人のように明るく話をされるようになったのです。

血液検査をすると、アルブミン値も4.1にまで見事に回復していました(その2カ月後にはなんと4.7にまで上昇しました)。

その方によれば、「1日に5個、まじめにゆで卵を食べ続けたところ、徐々に体が動くようになって、元気や活力が戻ってくるのが分かった」とのこと。

きっと、動物性たんぱく質をしっかり摂ったことで、「栄養を運搬する力」が上がり、日々を生きていくための力が大幅に回復したのでしょう。

肝臓ケアでアルブミンを末永くキープする

この患者さんの例からも分かるように、アルブミン値がちゃんと維持されているかどうかは、その人の健康状態を左右するのはもちろん、その人の人生を大きく左右するくらい大きな影響をもたらします。

そして、その影響は、高齢になればなるほど大きな意味を持つようになるのです。

なお、アルブミン値を高く保っていくには、日々肝臓をしっかりケアしていく姿勢が重要です。脂肪肝や糖尿病などで肝臓を弱らせてしまうとアルブミンをつくる力もガタ落ちになってしまいますが、肝臓を健康にキープしていればアルブミンも調子よくたくさんつくられるようになるのです。

ですから、末永く「元気指数」を高く維持していくためにも、あまり高齢にならないうちから早めの肝臓ケアを心がけ、肝機能を落とさないように注意してください。そして、肝臓から「元気のパワー」をどんどん引き出していくようにしましょう。

栗原 毅 栗原クリニック東京・日本橋医院長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

くりはら たけし / Takeshi Kurihara

医学博士。北里大学医学部卒業。慶應義塾大学大学院特任教授、東京女子医科大学教授を歴任。2008年、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病の予防と治療を目的とした栗原クリニック東京・日本橋を開院。「血液サラサラ」の提唱者の1人でもある。主な著書・監修書に、『決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ』『ズボラでも中性脂肪・コレステロールは下げられる!』(ともに宝島社)、『栗原式 書いて下げる魔法の血圧手帳』(笠倉出版社)、『お茶のすごい健康長寿力 高血糖、高血圧、肥満、内臓脂肪から免疫力、認知症、不眠、イライラまで効く!』(主婦の友社)など多数
 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事