もちろん、アルブミンが高いか低いかは、その人の寿命にも影響します。
実際、東京都健康長寿医療センター研究所が行なった調査では、血液中のアルブミン値が低い人は死亡リスクが高く、血液中のアルブミン値が高い人は死亡リスクが低くなることが明らかになっています(グラフ参照)。

これは「アルブミン値が高い人ほど長生きできる」と言い換えても差し支えありません。きっと、「栄養を運搬する力」が高い人は、病気になるリスクも低く、高齢になっても元気を保って長生きできる可能性が高くなるのでしょう。
シニア世代なら「アルブミン4.4」が合格ライン
では、この「元気指数・アルブミン」を引き上げるには、いったいどうすればいいのでしょうか。
そのためには「肉や卵などの動物性たんぱく質をしっかり食べること」が大切になります。もちろん、たんぱく質全般をバランスよく摂ることも大事ですが、なかでもとりわけ肉を積極的に食べることをおすすめします。高齢で肉をあまり食べられないという方は卵でもОKです。
ちなみに、卵に関しては、「たくさん食べるとコレステロール値が上がる」と心配する人もいますが、これはもう医学的に否定されています。卵がコレステロール値を必要以上に上げることはありませんし、最近の研究ではコレステロール値が高めのほうが長生きにつながることが明らかになっています。
とにかく、肉や卵などの動物性たんぱく質を日々しっかり摂っていると、肝臓内でたくさんのアルブミンが生成され、それらが血液中へどんどん送られるようになるのです。
肉に加えて1日2~3個の卵を食べていれば、「元気指数」のアルブミン値が自然に上昇して、それとともに元気や活気がよみがえってくることでしょう。
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