資さんうどんが「東京でも通用した」のは、味の美味しさだけではない…全国進出に「失敗するうどんチェーン」「成功するチェーン」の決定的差

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「武蔵野うどん」は関東圏での高い知名度に反して、他地域ではあまりなじみがない。

関東平野の中でも武蔵野台地は水源が少なく、水田より小麦栽培向きであったことから、郷土料理として広まったと言われる。讃岐うどんのようなツルツルとしたのど越しや、博多うどんのようなモチッとした柔らかさはないが、武蔵野うどんの麺は野太く、ゴツゴツした食感で、食べ応えは抜群だ。

提供エリアはかなり広く、川越市・所沢市などの埼玉県西部から、東京都内の多摩地区まで「武蔵野うどん」を看板に掲げる個人店が点在する。肉汁・醤油ベースのつけ汁は共通するものの、添えるものも「天ぷら」「ごぼうきんぴら」「かて(茹で野菜)」など、各地でバラバラだ。

千差万別すぎて組織的・特徴的な店舗展開には結び付きづらい、と思いきや、近年は埼玉県発の「武蔵野うどん 竹國」が、チェーン店として頭角を現してきた。

武蔵野うどん竹國
武蔵野うどん 竹國 店舗(筆者撮影)
武蔵野うどん竹國 肉汁うどん
「武蔵野うどん 竹國」肉汁うどん(筆者撮影)

「武蔵野うどん 竹國」は1954年に狭山市で開業した「山崎うどん」を原点としており、2005年から多店舗展開を開始。2025年5月現在、本部直営・フランチャイズ店を合わせて20店以上を展開、東京都(東久留米市、青梅市など)、愛知県(小牧市・豊田市など)にも進出しているという。

武蔵野うどんに入店してみると…

さっそく入店してみよう。看板商品である「肉汁うどん」のほかに「鳥汁」「カレー汁」など温かいつけ汁が6種類、冷たいメニューが3種類。ほか天ぷら6種類と、かなりシンプルなメニュー構成だ。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事