
昨年末、原宿駅チカの一等地に、日本再上陸を果たしたホノルルコーヒー。1杯1100円~1200円のコナコーヒーが目玉で、客席は34席ながら月商1000万円を優に超える。
今年5月1日には銀座と麻布十番の都心にも店舗を構え、将来的には全国50店舗の展開を目指す。しかし、現地を訪れた筆者の正直な感想としては、その”高級路線”が果たして消費者に受け入れられるのかやや疑問だ。
旧体制の「モール内×低価格志向」から、新体制の「都心駅チカ×高級路線」へーー。かつて日本撤退の憂き目を経験したホノルルコーヒーは、新たな運営会社の下で今度こそ日本に定着できるのか。
ホノルルコーヒージャパン代表取締役兼CEOの萩原利貴氏に率直な疑問をぶつけた。
(本稿は後編です。前編『1杯1100円!ホノルルコーヒー"再上陸"1号店レポ』)
「軽自動車とベンツくらい違う」
萩原CEOは、撤退前後で「旧体制とは運営体制やコンセプトがまったく異なる。商材も軽自動車とベンツぐらい違う」と例える。その違いを具体的に見ていこう。
撤退前の旧ホノルルコーヒーは、商業施設への出店が目立っていた。「イオンモール幕張新都心店」「三井アウトレットパーク入間店」「丸井吉祥寺店」をはじめ、買い物客やファミリー層にアプローチする狙いが見えた。
価格帯も、大手カフェチェーンと大差ない設定で、アイスコーヒーが400円前後(以下、すべて税込)、アイスティーは350円前後だったことが確認できた(撤退前の価格帯は時期や店舗によって異なる)。

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