「軽自動車とベンツくらい違う」一度は日本撤退の『ホノルルコーヒー』が”高級路線”で再上陸。コーヒー1杯≪ほぼ倍≫は受け入れられるのか?

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地方でも展開を模索

「全国各地で見れば、ハワイに惹かれる潜在的な顧客が集中するスポットが点在している。一例を挙げると、北海道の札幌空港の周辺だ。かつて札幌空港にホノルル間との就航履歴があったことに加え、ローカルのラジオ局では25年近く続くハワイの番組が放送されている。

また福岡県はハワイ州と姉妹都市であり、ハワイアン航空の就航に加え、県内の商業施設内にハワイをコンセプトにした飲食店や雑貨屋も目立つ。こうした動線が見込めるエリアに、数店舗規模での出店を狙っていく。

現時点(2025年5月)では、100事業者近くからのフランチャイズ加盟店募集の問い合わせが入っている。10年以内には、30店舗は現実的、うまく運べば50店舗規模になる」

青写真を描くホノルルコーヒーだが、フランチャイズを視野に入れた展開では、品質管理やブランド毀損のリスクが懸念される。高価格帯であれば相応の店舗体験が求められ、従業員の質やオペレーションを保つのも困難なはずで、規模拡大における障壁とはどう向き合うのか。

「ホノルルコーヒーブランド全体の醸成を考えた時、実店舗の展開は50に抑える予定です。現段階では、出店のリーシングや、スタッフの採用、コーヒーやフードの原料選定など、最終的な判断は私自身が下す体制を保っている。これが50店舗を超えると、どうしてもマンパワーで対応できなくなり、ブランド価値が薄れていくと感じている」

原宿店の内観、タンブラーやグラス、文房具などのグッズがショーウインドウに陳列されている(写真:筆者撮影)
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