「軽自動車とベンツくらい違う」一度は日本撤退の『ホノルルコーヒー』が”高級路線”で再上陸。コーヒー1杯≪ほぼ倍≫は受け入れられるのか?

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「実店舗以外」も拡大へ

1時間半にわたる取材中、萩原氏のもとには幾度となく着信が入った。通話内容からは、ベーコンやパンの素材選定について、社員から相談が寄せられていることがうかがえる。こうした細かい運営管理をしているからこそ、50店舗規模が限界なのだろう。

その代わり、実店舗以外からのアプローチも強化していくと明かす。コーヒー豆やアパレルなどを販売するECを立ち上げ、高価格帯のレストランやホテルへ卸を行い、企業へのコーヒーメーカーと豆の導入を進めている。

「実店舗を訪れた顧客が、コーヒーの美味しさを実感し、ECからコナコーヒー豆を購入してもらう流れを狙う。コナ豆を100%利用したパッケージは6800~7800円と、オンラインからの購入が期待できれば一気に業績は伸びる。リアルとオンラインの双方から好循環を生み出していければ、広告費をかけずとも顧客エンゲージメントは高まるだろう。

さらに、国内にある焙煎工場のM&Aも視野に入れる。自社管轄の工場があれば、原価や卸の価格も抑えられ、経営を圧迫するリスクも減る」

店内にはコーヒーやタンブラーなどの物販も(写真は麻布十番店、筆者撮影)

旧体制の反省を活かし、高級路線と物販強化で再スタートを切ったホノルルコーヒー。ブランド再興をかけた戦いはまだ始まったばかりだ。

佐藤 隼秀 ライター

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さとう はやひで / Hayahide Sato

1995年生まれ。大学卒業後、競馬関係の編集部に勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・競馬・読書

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