〈インタビュー〉古着の「セカンドストリート」が国内外で1000店突破! 今後の拡大余地はまだあるのか? アルバイト出身の一戸社長に聞いた

一戸綱樹(いちのへ・つなき)/2001年フォー・ユー(現セカンドストリート)の子会社である株式会社サンクルに入社。ゲオのリユース店舗運営統轄部部長を経て、2023年4月にセカンドストリート社長に就任。ゲオホールディングスの上席執行役員も兼任(撮影:尾形文繁)
ゲオホールディングス傘下(以下、ゲオ)のセカンドストリートは古着の買取販売を強みとし、中古の楽器や家具までも扱う総合リユースの業態も展開している。
1996年に香川県高松市に1号店をオープンし、徐々に店舗網を拡大してきた。東名阪の都市部にも進出し、2025年4月には国内外で1000店舗を突破。6月末時点で国内894店、海外121店を展開する。
会社を率いる一戸綱樹社長は30代のときに、美容師からセカンドストリートのアルバイトに転職した異色の経歴の持ち主。後に社員となり、2010年にゲオのリユース店舗運営統括部長に就任。2023年4月にセカンドストリートの社長に就いた。
新品を取り扱う1次アパレル企業の商流とは異なり、セカンドストリートへ買い取りに持ち込まれる古着はブランドやサイズ、品質はバラバラだ。商材の取り扱いが難しい業態にもかかわらず、どのようにして規模を拡大してきたのか。一戸社長に聞いた。
出店で狙う3つのターゲット
――国内外で1000店舗を突破しました。出店のスピード感や、出店基準についてはどのような意識をしましたか。
当社の年度計画に対してゲオの店舗開発部が取る物件情報とどういった業態で出店するのかという当社の判断が早く、スピードを持って出店を続けられた。
出店先は主に3つ。1つ目は当社が未出店で、競合他社が出店している空白地域への出店。2つ目はわれわれが出店しているエリアを押さえにかかって、未出店の競合他社をエリアに進出させないようにするやり方だ。最後に、新宿や池袋といった乗り入れが多いエリアは将来的には10店舗出店したいという計画のもと、例えば今期は3店舗まで出店しようかと決めている。
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