〈インタビュー〉古着の「セカンドストリート」が国内外で1000店突破! 今後の拡大余地はまだあるのか? アルバイト出身の一戸社長に聞いた

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――出店を加速する中で苦労した点は何でしょうか。

店長として独り立ちさせるための教育だ。

過去にはアウトドアに詳しい店長の店舗に行くと、アウトドア商材だらけの店舗になったこともあった。ただ、その店舗に違う店長が配属されると、従来の売り上げがかえって崩れてしまうこともある。

そこで、店長によって売り上げが極端に変わることがないよう、本部で予算を作り、売り上げを立てるための構成比や配置を決めている。店舗の前方にはブランド中心の売り場があり、後方には低価格帯の商品群が揃うトップスやボトムスといったアイテム別の売り場で構成する。

店長の仕事は買い取った在庫を決められた位置にどう展示するかを考えながら、商品の品質を管理することだ。例えば、忙しくて手が回らず、商品の向きがそろっていない、ボタンが閉まっていなかったり、店内のほこりが多かったりすることもある。決められた店舗のあるべき姿にいかに近づけるかが店長の力量だ。

国内は1200店までの出店余地

――国内だけに限れば、すでに900店近くを展開していますが、出店余地はあるのでしょうか。

日本の人口はおよそ1億2000万人なので、10万人あたりに1店舗と考えても、国内は1200店までは出店できる余地がある。

われわれが扱っている商材でいえば、古着は今後も伸びるだろう。ブランドが存続し、新しい商品をどんどん作る限り、不要になるものも出てくる。そこを買い取りさせていただいて、販売していく点についていえば、まだまだ需要があると思う。

そうはいっても、売上高が伸びる速度は1000店舗の規模だと鈍化する。既存店の売り上げを落とさず、2%でも3%でも上げ続けると同時に、収益性を意識した店舗展開が重要となる。

競合に対する優位性や新規参入の動きに対する見解などについて聞いた本記事の詳報版は、東洋経済オンライン有料版記事「〈インタビュー〉古着の「セカンドストリート」が国内外で1000店突破! 今後の成長のカギを握るのは? アルバイト出身の一戸社長を直撃した」でご覧いただけます。
井上 沙耶 東洋経済 記者

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いのうえ さや / Saya Inoue

自動車業界を担当後、現在は専門店やアパレルなど小売業界を担当。大学時代は写真部に所属。趣味は漫画を読むこと、映画のサントラを聴くこと。

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