その後、トランプが唐突に方針を翻して相互関税の発動を夏まで延期すると、双方は一時休戦を宣言。ただ、一律10%の基本関税は依然として維持されており、大西洋を挟んだ貿易戦争は容易に再燃する可能性がある。
仮に貿易をめぐるディール(取引)がまとまったとしても、長年の盟友であるアメリカに対してヨーロッパが新たに抱えた警戒感は簡単には解消されないだろう。ECBの調査によると、ヨーロッパで販売されるアメリカ製品にたった5%の関税が課されただけでも、ヨーロッパの人々はアメリカ製品を敬遠するようになるという。
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