17位は西広島、3位が新白島、では1位は? 地価の高い「広島県の住宅地」トップ100地点【2025年版】

原爆ドームや宮島、お好み焼きといった以前からの観光資源に加えて、近年ではMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島やエディオンピースウイング広島といったプロスポーツチームの新スタジアムが完成し、一段と観光需要が盛り上がっているのが広島県だ。
中国地方の中心地でもある同県で、地価の高い住宅地はどのような分布になっているのか。東洋経済オンラインでは、国土交通省がまとめた2025年1月1日時点の地価公示データを基に、1平方メートル当たりの地価が高い100地点をランキングにまとめた。
ランキング全体を見てみると、1坪当たりの価格(1平方メートル当たりの地価×3.30579で算出)が200万円を超えたのが2地点、150万円を超えたのが4地点だった。同じ西日本の括りでは、5月2日に配信した福岡県がそれぞれ10地点、21地点だったので、地価の高い地点の広がりという意味では福岡に軍配が上がる。
ただし、1位の地点の坪単価を比較すると、福岡県が433万円だったのに対し、広島県は558万円。中心部の一等地の地価では広島のほうが上だった。
際立つ広島市の人気ぶり
そんなランキング1位だった地点は、広島市中区中町(最寄り駅は広島)。平和記念公園や原爆ドーム、広島城にも近い、同市の中心部だ。鑑定書によると、「利便性に優れた都心型マンション地域である。コロナ禍の影響も治まり、ホテル適地への需要も認められる。地価は当面の間上昇傾向で推移すると予測する」(原文ママ)という。
2位も、同じく広島駅を最寄りとする、広島市中区上幟町。京橋川に面した地点で、鑑定書には「都心及び広島駅への接近性に優れる既成住宅地である。生活利便性にも恵まれており、マンション地需要は旺盛であるなか、今後も地価は上昇基調で推移していくものと予測される」とある。
上位に広島市内の地点がずらりと並ぶ中で、26位にようやく府中町大須1丁目(最寄り駅は天神川)がランクインする。とはいえ、同地点は広島市に近接しており、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島からも遠くない。同県における広島市への一極集中の状況が見て取れよう。